2度受けたからわかる!根管治療に絶対必要なラバーダムとマイクロスコープ
歯って一生モンで大事だな、って30歳越してから思うようになってきました。
大人の階段上ってますね。
以前根管治療(歯の根っこの治療)した歯がどうやら再発したようで、また歯医者に行き始めました。
せっかく治したはずなのに、何でまたやり直しなのか。
調べてみた結果、最初の歯医者では「ラバーダム」と「マイクロスコープ」使ってなかったな、と今になって後悔したのです。
根管治療とは
虫歯が進行すると歯の表面に穴が開いていきます。それも放置し続けると歯の内部にある神経にまで到達します。
引用・50・60代~歯の教科書
歯の中には大きな管が通っていて、その中に神経が詰まっているんですね。
一旦歯の神経に到達してしまうと、細菌が神経を伝ってあごの骨にまで行ってしまいます。
ここまでくると、すべての神経を取り除き、消毒して薬を詰めて封印しなきゃいけなくなります。
この一連の治療を根管治療と呼びます。
8年前に治療した歯が再発
それは今から8年前のこと。
夜中に酒を飲んでいたら、何のまえぶれもなく奥歯が
「ポロッ」
と欠けたんです。
虫歯だったのかもしれませんが、その前もその時も痛みはありませんでした。
だからずっと放置していました。
数か月後のある日、朝起きたらほっぺたが今まで見たことがないくらい腫れていました。
激痛!
(当時のケータイで撮ってるので画像が激荒!!)
慌てて病院に駆け込む…かと思いきや、まずはGoogle先生に相談しました。
ラバーダムが必要だと分かったのに
Google先生が教えてくれたのは
- 根管治療とやらは再発する可能性が高い
- ラバーダムというものを使うと再発の可能性が下がる
ということでした。
ラバーダムというのはゴムのシートで該当の歯だけを露出して他の歯をおおっておくためのものです。
引用・Dentagama
ラバーダムなしで治療すると自分の唾液=細菌が歯の中に入ることがあり、せっかく治療しても数年後再発する可能性がずっと高くなるそうです。
(呼吸は鼻がつまってなければきちんとできるので苦しくありません。)
この情報を手に入れた私は家から通える範囲の歯医者に片っ端から電話をかけました。
「ラバーダムって使っていただけるのでしょうか…?」
患者のくせして生意気な!と思われそうで、恐る恐る聞いてまわったのですが、結局1件も使っているところを見つけることができませんでした。
それでも根管治療に力を入れています!とうたっている、電車で20分はかかる隣町の歯医者へ。
何度も通って、治療は2か月くらいで完了しました。
やっぱり再発
今から2,3年前。
治療した歯の根元の歯茎にできもの(フィステルというそうです)ができているではありませんか。
これは典型的な根管治療の再発のサインで歯の根っこに膿がたまっている証拠(歯根嚢胞といいます)だとGoogle先生はおっしゃいました。
それでも痛みはほとんどなかったので、そのままお得意の放置プレイ。
この歯根膿疱、放っておくとあごの骨が溶けていきます。恐ろしすぎる…
そして今、しばらく歯医者にかよっていなかったので、虫歯や親知らずを全部治療してもらおうと意を決して近所の歯医者さんへ。
診断の結果、真っ先に治療すべきはこの再発した歯だといわれました。
その近所の歯医者さんは、もちろん「ラバーダム」をはじめ、「マイクロスコープ」「歯科用CT」を導入しています。
ラバーダムを使う理由
ラバーダムを使った時の成功率
多くの歯医者のウェブサイトには
「ラバーダムを使用した場合の成功率は90%。使用しない場合は50パーセントまで下がる」
とありますが、出典がきちんと明記されていないので、数字は参考程度になります。
でも、メリットが全くないのに歯医者さんで使用されているのも不思議な話です。
歯科医師が経験的に使用したほうが良いと考えているのではないでしょうか。(あくまで私の予測)
アメリカでは使うのが一般的
アメリカではラバーダムの使用するのが一般的である(義務付けられているという記事もありました)、というのも目にします。
日本では健康保険制度のせいで、ラバーダムを使うとコストの増大につながり使われてこなかったという側面があるようです。
歯医者さんを一方的には責められない制度の問題があるんですね。
患者は歯を治したいだけ
歯医者さんや日本の医療制度のいろいろな問題点はあるにせよ、一患者はただ歯を治したい、痛みから解放されたいだけです。
使用すべき、使用しなくてもいい、という論争は歯科医にまかせておいて、患者としては使用してくれる歯医者を選択したい。
その理由は少しでも成功にかけたいから、ということになります。
マイクロスコープを使わないと奥まで見えない
だいたいラバーダムを使っている歯医者はセットで歯科用マイクロスコープも使っているところが多いです。
つまり顕微鏡です。
歯の根っこの奥の奥まできれいにするのですから、肉眼で確認しながらの作業は神の手をもってしても難しいでしょう。
だから根管治療にはマイクロスコープも必須と言えます。
この2つをそろえた歯医者に行こう
根っこの治療が再発した理由がラバーダムやマイクロスコープを使用していなかったからと100パーセント断言はできません。
でも成功する確率が1%でも上がるんだったら、そっちのほうがいいですよね。
8年前には近所で見つけられなかったラバーダムを使っている歯医者さんも、ネットで検索すると、今では増えてきたような確かな実感があります。
初めて根っこの治療をする皆さんは、少し遠かったとしても根管治療のための設備を整えた歯医者にかよってください。保険適用外でも受けるべきだと思います。
私のようなミスをせず、再発のない歯を手に入れてほしいとほんっっっっとうに心から願うばかりです。