痛さよりワクワクが強かったドクターコバのひげ脱毛1回目
受付も施術も早いドクターコバ
第1回目のひげ脱毛。
銀座にあるクリニックビザリアに到着すると、空いている時間帯なのか、待合室には誰もいない。
お昼12時からの予約で、3分前くらいに着いたと思う。
まずはお金のお支払いということで、何の躊躇もなくクレジットカードで一括で支払ってやった。
次にドクターコバ無制限脱毛確認書とやらを記入。いわゆる契約書。
「これでこのにっくきヒゲどもとおさらばできる!」
何かが吹っ切れたような気がした。
5分もしないで、
「三十路さ~ん」
早すぎて緊張も不安も抱く時間すらなかった。
ひげ脱毛は痛い
奥の個室に通されて、
「お靴脱いで、横になってくださ~い」
前回カウンセリングで説明してくださった女性看護師さん(推定20台後半)だ。
「テスト照射で特に問題なかったですかね~?」
「はい」
「目元にタオル失礼しますね。じゃあ早速始めていきますんで、マーキングしていきま~す」
と、目にタオルを乗せられ、赤ペンで顔に照射部位に線を引き始める。
「一応確認していただいていいですか」
鏡を渡されたので念のためラインを確認。右頬の上部(むしろ目の下)に少し生えているひげが範囲内に収まっていないんじゃないかと少し気になったが、とりあえずOK。
冷却用ジェルを顎と鼻下に塗りたくられる。
「では始めていきま~す」
んなっ、一番痛いって評判のとこから始めていくんかい!
いや、最初に痛いところさえす済ませば後が楽戦法か。おぬし、やるのう。
「ピッ、ピッ、ピッ…」
一定の照射音に合わせて、
「い゛っ、い゛っ、い゛っ!!」
「痛い」というより「い゛っ!」って声にならない痛み。
よく輪ゴムをはじいたような痛みというが、近からず遠からず。日常生活で感じない、刺されるような、弾かれるような痛み。針でぶっ刺すほどは痛くない。
顎→鼻下→頬→顎下の順番に、ジェルを塗り、照射し、ジェルをふき取る、の繰り返し。
事前にネットで調べたところでは、鼻下が一番痛い説が最も有力だったが、私は顎と顎下のほうが断然痛かった。
痛い部位の照射は足に力が入って親指がクロスしてしまい、まるで足の指ハート状態。
さらには息を止めて、腹筋に力を入れて痛みに耐えていたのだが、これは結構効果があった。息が苦しくなるほうに意識が行って、レーザーの痛みを紛らわせることができた気がする。
そして、とある友人がサンフランシスコの美容院でブリーチしたとき、あまりの痛さに美容師を呼んだら、そのゲイの美容師が
「Beauty is pain.」
と囁いたエピソードを思い出し、
「ピッ、ピッ、ピッ…」に合わせて、
「Beauty is pain!」
「Beauty is pain!!!!!」
「びゅてぃずぺ!!」
と心の中で唱えていたら、
「おつかれさまでした~」
案外あっという間に終わっていた。
ジェルを完全にふき取り終わった後、
「クールダウンしますね~」
と、いい感じに顔面のカーブにフィットする保冷剤に鼻から顎下まで包まれ、そのまま看護師さん退場。
少しの疲労と、戦い終わった充実感と、保冷剤の冷たさが身に染みた。
体感で10~15分後、看護師さん再入場。
「特にポップアップ出ていないみたいなんですが、やはり赤みが出ているんで、おうちに帰ってからもお冷やしのほうお願いいたします。」
「お冷やし」
というワードがキャッチー過ぎて、まるで小洒落た寿司屋で
「大将!今日はお冷やしあるかい?」
的な未知の業界用語感に驚きつつ、靴を履き、受付へと戻った。
※ちなみにポップアップとは、レーザーに当たった毛が、皮膚表面に飛び出してくる現象。看護師さん曰く出やすい人と出にくい人といるらしい。
普通歯医者さんなんかでは、診療が終わって受付に戻った後、お会計まで待たされることもしばしばだ。しかし、そのまま座ることもなく、塗り薬代の支払いだけ済ませ、12時40分にクリニックを後にした。
薄くなるのが楽しみでしょうがない!
これからこのにっくきヒゲどもとの戦いの幕が切って落とされたのだ。
30年以上毎朝カミソリ負けに悩まされたこの日々。
いや、生まれた時はこんなに剛毛ではなかったけれど。
施術中は痛さに耐えていたが、いったん振り返ると麻酔なしでも何とか耐えられる痛みだった。
次の予約はまだとっていないが、次回も
「息止め足指ハート~Beauty is pain~」戦法でつるつるお肌に一歩近づきたいと思う。
照射1回目直後の画像
色々な意味でマスクは必須
看護師さんが教えてくれた通り、帰宅後鏡で確認すると鼻から下の赤みが全体的に出ていた。
確かにそうなのだが、それよりも炎症止めの薬を塗られているため鼻から下はテッカテカなのだ。
赤ら顔の鼻下テッカテカ三十路男が、真昼間の銀座を闊歩するのは危険だ。
とにかく、帰り用のマスクは絶対に必要である。
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